かつて「マネーの虎」で「冷酷な虎」と言われるほど、出資を募る応募者に冷酷な言葉を浴びせていたのが印象的な南原竜樹社長。
今回はそんな南原竜樹社長の現在について調べてみました。
目次
南原竜樹社長の現在に迫る!100億円の借金から見事復活!
南原 竜樹(なんばら たつき)
生年月日:1960年5月29日
出身地:岡山県
南原竜樹社長はかつて輸入自動車の販売会社を経営する敏腕社長でした。
ですが、大元の会社が破たんしたため、自身の会社も100億円の負債を抱え、実質倒産。
一時期はその日の食べ物にも困る生活をしていたそうです。
そんな生活の中、少ない資金で再度起業しそれが波に乗り、100億円の借金を完済、今は売上100億円の社長にまで復活しているのです。
ここからはどのようにして復活したのかをご紹介します。
「オートトレーディングルフトジャパン株式会社」から復活までの流れを見てみよう!
南原竜樹社長がオートトレーディングルフトジャパンを設立したのは1988年。
会社設立前は吉野家やオートバックス、GSなどのアルバイトを掛け持ちし、ひたすら資金を貯めていたそうです。
当時はまだ珍しかった高級欧州車の並行輸入で業績を伸ばし、2001年にはアルファロメオの代理店であったチェッカーモータースを買収。
2003年にイギリスの老舗自動車メーカー、ロータス、MGローバー(以下ローバー)の輸入権も獲得し、年商は100億円を超えた。
時代はバブル期の真っただ中でもあったため、会社の業績は右肩上がりだったのでしょうね。
当時、南原氏は起業を目指す若者らが著名な経営者に事業計画をプレゼンし、出資を募る人気テレビ番組『マネーの虎』に出演。
「楽しようとするな」など応募者に厳しい発言を繰り返す南原氏は“冷酷な虎”の呼び名で、一躍有名になったが……。
南原竜樹社長自身も今振り返るとオートトレーディングルフトジャパン株式会社社長当時、社員に対して
「働いてもらっているのではなく、働かせてやっている」
「給料をあげて食わせてやっている」
社員は「24365部隊」=24時間365日働けと思っていた
かなり傲慢な考え方をしていたことが分かります。
ですが、そんな経営方針は長くは続きませんでした。
2005年4月にローバーが経営破綻したのです。
ローバーの工場はもぬけの殻と化し、再建は不可能でした。
輸入代理店である弊社は大量の在庫を抱えていましたが、アフターフォローもなくなることから新車としての価値はなくなり大幅な減損処理を余儀なくされました。
新車なのに価値なしとなった車の在庫や、会社を経営していくうえでの借金などを合わせるとなんと100億円にのぼったのです。
そんな大金、返済できませんよね。
普通なら「倒産」「自己破産」が頭に浮かび、行動に移すと思うのですが、そこは南原社長のすごい所で
倒産は会社の歴史を捨てると同時に、多くの人に迷惑をかけることになります。
私は借金を返し、会社を再建する道を模索しました。
それには、規模を小さくしてゼロからやり直すしかありませんでした。
この時、社員263人全員を解雇することになり、人を失う辛さをものすごく痛感したと語っています。
ですが、泣いてばかりいられません。
そこから南原竜樹社長は今の地位に上がるまで大変な努力をします。
目が眩むような借金でしたが、まずは預金をすべて返済に充て、各地にあったショールームを売却するなど資産を処分し毎月約1億円ずつ返済しました。
在庫の車も新車の半分以下の値しかつきませんでしたが、少しずつ売却して返済に充てました。
持ち金はすべて借金返済に充てていたので、南原竜樹社長の持ち金はほぼ0円。
毎日の食べ物や寝るところもない状態でした。
そんな生活を約1年続けていたと言います。
借金返済が順調に進んでいく中
少ない資本金で始められる人材派遣業を開始。
事業は軌道に乗った。
さらに幅広く事業を拡大。
社員数もグループ全体で3000人を超えた。
現在南原竜樹社長は、高齢化を見据え、医療・介護に力を入れた人材派遣業や、M&Aの仲介、旅館の再建、レンタカー事業、腕時計の輸入販売に飲食業と、幅広い事業を展開しています。
生まれながら経営の才能があるのがよく分かります。
他にも
復活できたのは、下がった生活水準に順応できたことが大きいと思います。
今ではコンビニのサンドウィッチで満足ですし、スーツは上下1万円のセール品で十分。
一度生活水準を上げると中々下がった生活ができなくなると言います。
ですが、南原竜樹社長は順応性もあったため、復活できたのでしょう。
そしてどん底を味わったからこそ
「経営の成功の鍵は部下を信頼する覚悟」
「社長にとって社員は一番の財産である」
と、社員に対する考え方も変わりました。
ある意味、100億円の借金が良い方向に変えてくれた例ですね。
南原竜樹は独身だった!娘もいないけどなぜ結婚しないのか?
2019年で59歳になる南原竜樹社長ですが、この年だともしかするとお孫さんもいるのかな、と思いきや実は南原竜樹社長、独身なのです。
ビックリです。
会社の事が忙しくて良い相手を見つけることができなかったのか、慎重になりすぎたのか。
個人的に今は莫大な資産の持ち主だと思うのですが彼の死後、誰が相続するのか気になります。
南原竜樹は愛知工業大学に進学するも中退
今やカリスマ経営者と言ってもいいくらいの南原竜樹社長。
きっと良い大学を卒業されているのかと思いきや、実は最終学歴は高校。
元々車好きな方でして旅行に行った際、ドイツの車の内外価格差に驚き、「ビジネスチャンスになるのでは」と思い帰国後、資金集めの為にたくさんアルバイトし、起業をしているのです。
そのため大学に行くことがおろそかになり、結果中退したのではないでしょうか。
とはいえ、大学にいかなくても成功する人がいるという事は若い人たちにとっても励みになりますね。
ますます活躍する南原竜樹社長に目が離せません。